クライアントのKO様は田舎の自然豊かな暮らしに魅力を感じ、都内から移住してきた方でした。
住まわれ始めて一年間過ごされてみて、冬の寒さが厳しいので断熱改修をしてほしいこと、光が届かない暗い部屋を明るくしてほしいといったご依頼からスタートしました。
改修範囲については、使用スペースが限られていることがわかったので、今回は玄関を含む家の南側部分(建物の約半分)を断熱区画し、コストを抑えて快適に暮らせる方針で計画を進ました。
内装については、大黒柱、煤のついた柱や梁、天井の魅力はできる限り残しつつ、新たに作る天井や壁にラワン合板、深い色味のレトロタイルを用い、古民家の雰囲気に馴染む空間としました。
露出した梁には、今後ハンモックなどを吊るして楽しめるようにしています。
既存の和室2部屋をつなげた大きなLDKと天井を上げ既存の小屋裏の開口を活かす改修によって、日差しが降りそそぐ明るく開放感のある空間を目指しました。
<建築概要>
構 造:木造平屋建て
施工面積: 93.78㎡
延床面積:187.84㎡