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太田水車小屋 葺き替え工事 施工状況その1

太田水車小屋 葺き替え工事 施工状況その1
所在地 長野市中条
竣工年 平成21年10月
  • 太田水車小屋 葺き替え工事 施工状況その1
    茅材を製作している様子です。作業をされているのは地元の中条の方々です。
    今回この工事では、長野県の「地域発元気づくり支援金」を活用しました。地元住民と共に自主的及び主体的に取り組み、地域の元気を生み出すモデル的で発展性のある事業に対して、長野県から必要な経費を支援してもらうというものです。
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    当社でストックしていた茅を活用しました。長さは約2.3m、毎年ストックしていた甲斐があったようです。
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    葺き替え作業を開始してから4日目の施工状況です。徐々に茅葺き屋根の厚みが増してきました。
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    こちらは、すぐり(選る:すぐる)作業です。丈夫な茅を選定して整えます。
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    すぐり作業が終わった茅は押鎌で切断して差茅(さしがや)となります。差茅とは、部分的に葺き替えを行う際(今回は両側面に使用)朽ちた茅を引っこ抜き、その朽ちた茅の換わりに差し込む茅のことです。小さい束を作って、穂先を丸めるようにして差し込みます。そうすると穂がストッパー代わりになり、茅が抜けづらくなります。
  • 太田水車小屋 葺き替え工事 施工状況その1
    茅を葺き上げ縄でしっかりと縛って固定します。
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    全体の様子です。新旧の茅の状態の違いが良く分かります。苔が生えて朽ちた茅のは趣がありますが、雨漏りするため放置しておけません。取り除いた茅は産業廃棄物として処分するのではなく、中条地区の皆さんの畑で肥料として再利用していただきました。エコですね!
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    水切り茅の施工状況です。茅葺きは屋根の傾斜・形状も一軒一軒異なるので、豪雪地域や乾燥地域など風土に合った葺き方があります。今回使用した茅は戸隠の茅ですので、雪に強く長持ちします。
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    針取り作業です。茅が落ちないよう抑えるために「押木(おしぼく:横に見える細木)」を縄で一段ずつ、きつく縛っていきます。職人さんが手にしている針の先には縄が付いていて、縫物をするように針を差し込んで掬い上げる作業を繰り返し、茅と押木をしっかりと固定します。
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    ここまでが約9日間の作業です。続きは施工状況その2でご紹介します。