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信州大学付属長野小 3年1組と一緒に

2022年夏、信州大学附属長野小学校3年1組の児童皆さんの総合学習のため、豚小屋を建設しました。


3年1組の皆さんは、1年生のときには「朝顔」、2年生のときには「野菜」を自分たちの手で育て「いのち」と向き合う学習をされてきました。

特に野菜の栽培では、大きな野菜を育てたいという思いを持ち、毎朝欠かさずチェック、土が乾いていたら水やりを、虫がついていたら指でつぶすなど大切にお世話をしていたそうです。

3年生になってからは、かねてから動物飼育をしてみたいという児童さんの思いもあり、養豚をすることに決定されました。


ペットとして飼うのではなく、あくまで「出荷すること」を目的に、畜産農家・生産者の方々の想いに立ち、責任を持って育て「いのちをいただく」ということと向き合うのだそうです。



当社ではそんな学習のお手伝いとして、豚小屋を建設しました。


豚は家畜の中で最も衛生管理基準の高い動物です。

豚熱、豚コレラなどに感染しないように、"病原菌を持込まないために衛生管理区域をつくる"、"中に入る際は専用の衣服と靴に着替える"、"出入口には消毒設備を設ける"など国の定めた基準をクリアしながら育てなければなりません。


長野県家畜保健衛生所さんの指導を受けながら、豚小屋や柵、更衣室の設計をし、児童さんたちとも一緒に作業をしました。



豚は1日で1kg大きくなるそうです。

6月に生まれた子豚が8月に小学校へ到着し、12月現在では130㎏と児童さんたちを優に超える大きさになっています。


年明け1月には食肉センターへ出荷され、加工所でハムやベーコン、ウインナー、ソーセージなどに加工される予定とのことですが、ここに至るまでにも児童さんたちで多くの話し合いの時間が持たれたそうです。

元々出荷することを目的に飼育し始めた豚ですが、本当に出荷するのか、止めておくのか等、「いのち」と向き合い考えることで、児童さんたちの学びが深まっていきます。


野菜の栽培から養豚という経験を経た児童さんたちが、「いのちをいただく」ということについてどんな考えを持つのか、暖かく見守りたいと思います。