戸隠中社から続く宿坊のひとつ「武田旅館」様。
その名の由来は、武田信玄が川中島の合戦の際に戦勝祈願をしたことにちなんだものです。茅葺き屋根を残す由緒ある旅館は、当時の歴史を感じることができます。長年受け継がれてきた茅葺き屋根を次世代へ残すため、今回は北側の約100㎡の屋根の葺き替えを行いました。
〒381-0401 長野市戸隠3489
TEL：026-254-2029
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武田旅館様(旧妙光院) 屋根葺き替え工事
| 所在地 | 長野市戸隠 |
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| 竣工年 | 平成30年12月 |
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- 平成30年12月 竣工後
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- 平成30年8月 着工前
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- 江戸時代から約150年もの間旅館を見守り続けてきた屋根も、経年劣化による傷みが目立ち、断面も不揃いで状態は悪いものでした。
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- 「屋こぼし」と呼ばれる既存屋根の解体作業です。古い茅を取り除き、再利用するものと処分するもので選別を行います。今回、処分してしまう茅の一部をを地域の方に有価物として買い取っていただきました。
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- 屋こぼしが完了し、下地組の補修箇所を確認します。
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- 傷みや腐食が見られるもの、太さが揃っていない材木は新しいものと交換し、荒縄で縛り固定します。
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- 茅葺き屋根は、隅から葺き始め、軒をつくるための茅の厚さを決めていきます。この作業は屋根の仕上がりを左右する重要な工程となります。
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- 軒は4層で構成されています。それぞれの層で役割が違うため、束の太さや長さの異なる材料を使用しています。
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- 軒が完成すると「平葺き」になります。下から始まり一層ごと葺き上げ、足場丸太を付け上に向かって葺いていきます。
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- 棟の部分は「差し茅」と呼ばれる短い茅束を差し込んでいきます。「タタキ」と呼ばれる道具で屋根を叩いて形を整えていきます。
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- 最後の作業は「刈り込み」です。軒などのラインを調整し、全体を5cmほど刈り込んで屋根の形を仕上げていきます。
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- 葺き替え完了。美しい茅葺き屋根に生まれ変わりました。
