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茅刈り・古茅を有価物として再活用

茅刈り・古茅を有価物として再活用
所在地 長野県内
竣工年 平成30年11月
  • 茅刈り・古茅を有価物として再活用
    【茅刈り】 11月上旬、飯綱にあるスキー場にて茅刈りを行いました。草木が色づき始めたこの時期が茅刈りのベストシーズンといわれ、雪が降ってしまうと刈ることができない為、限られた中で集中的に作業を行いました。ゲレンデの一面に広がった茅を全て手作業で刈っていきます。
  • 茅刈り・古茅を有価物として再活用
    一般的に「茅」と呼ばれているのはチガヤ・スゲ・ススキなどの多年草です。これらの植物の茎は、油分を含み耐水性が高いことから、屋根材として古くから重宝されてきました。茎がしっかりしているので刈るのは一苦労です。
  • 茅刈り・古茅を有価物として再活用
    刈った茅は直径25cmで一束にし、縄で二ヶ所結びまとめます。茅の長さは2メートル以上あり、この長さがあるからこそ雪にも強く長持ちします。
  • 茅刈り・古茅を有価物として再活用
    茅を乾燥させます。本来軒下で乾燥させますが、当社では雪が降る前に倉庫に移動して保管します。この茅が屋根材として使えるようになるのは次年の春からです。
  • 茅刈り・古茅を有価物として再活用
    【古茅のリサイクル】 茅葺き屋根の施工にあたり、役目を終えた古茅です。本来は廃棄物として処分に費用がかかっていましたが、今回戸隠で初めて古茅を有価物として取り扱い、再利用したい人に有償で譲りリサイクルしました。
  • 茅刈り・古茅を有価物として再活用
    堆肥にするために土などと混ざりやすくするため、チッパーという機械を使って古茅を細かくします。
  • 茅刈り・古茅を有価物として再活用
    細かくなった古茅は膨大な量です。畑や田んぼの堆肥として農家の方に使っていただきます。
  • 茅刈り・古茅を有価物として再活用
    不要物の処分に費用がかかるこの時代に、こうして再利用できるサイクルがあることはとても大切なことです。昔は当たり前のこととして行ってきたことは、自然や地球に優しく人々の生活の一部分でもありました。この循環サイクルを大切にし、未来につなげていきます。