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耕作放棄地対策(大豆の作付け)

耕作放棄地対策(西山大豆の作付け)

長野県上水内郡小川村梶尾、西山地域と呼ばれる地で、2011年より農業への参入も視野に入れて「大豆の栽培」を始めました。この西山地域は、水田が少なく稲作が出来ませんので、昔から麦・雑穀・大豆などが作られていました。中山間地域では、高齢化や過疎化によって耕作放棄地・遊休農地が増加傾向にあります。
小川村では、もう一度林業や農業を盛んにしようということで、農林公社を立上げ、工作放棄地・遊休農地の再利用を進めることになったそうです。
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小川村役場に耕地の賃貸を申込み、「大豆」を栽培しています。この地域では、「西山大豆」が有名です。

大型のトラクターを使うと1500坪の耕地はわずか1時間足らずで撒き終わります。畝を作りながら、種を二粒ずつ等間隔で撒いて、土まで被せてくれます。
畑の下部は急斜面ですので、人力で種蒔きを行います。

大豆の種です。赤色に染められています。これは種の成長や鳥類から守るために色が付けられているそうです。
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種蒔き2週間後の畑です。
種蒔き通り等間隔に芽が出ています。
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種蒔き1ヵ月半後の大豆です。
30cm程の背丈になりました。
daizu07.jpg 機械で草刈りを試みてみましたが、なかなか上手く取れません。結局、手作業となります。畑が広いので、草取りが終わり頃になると、最初に草を取った畝ではもう草が伸び始めています。この草刈りが一番の重労働ですね。高府営業所に勤務する社員で畑の管理を行っています。
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大豆の花です。大きくなった葉っぱに隠れてひっそり咲いています。あまり目立ちませんが、こちらもとってもかわいくて、綺麗なうす紫色の花です。

消毒を散布する農業用無人ヘリコプターです。無人ですので人体への影響が軽減されますし、効率的な散布が行える利点があります。少量の薬剤を広範囲に均一に散布することが出来るそうです。
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種蒔きで使用した大型トラクターで収穫も行います。ゴミは混じりますが、豆だけを自動的に袋に詰めてくれる優れものです。

毎年約600kgの収穫量となっています。「ナカセンナリ」という品種の大豆です。安定多収品種で、お豆腐やお味噌、蒸し豆に適した大豆です。
耕作放棄地の再利用で始めたことですが、中山間地のためにと続けています。作物を通じてCO2削減とエコアクション21の実践にも繋がりますので、社員と共に勉強しながら続けいきたいと考えています。